散歩、わらべうた(5歳児、2歳児)
今まで2歳児が散歩に行く際は、子ども達が安心して歩ける岡田団地内を、利用させて頂きました。団地内には、木々が多く、季節の花が咲いており、歩くには緑の多い素敵な場所です。しかし、歩道を歩く、友達と手を繋ぎ少し長い距離を歩くといった経験や簡単な交通ルール(道路を横断する時の注意)等をそろそろ知らせていきたいと思っていました。
そんな時、5歳児から「散歩に一緒に連れて行ってあげる」と言う声が聞かれ、一緒に出掛けることになりました。手を繋ぎ歩いている中で、5歳児は2歳児に歩調を合わせながら「車道側は車が来て危ないから」と2歳児を内側に歩かせ、手を離そうとすると「一人で歩くと危ないから、手を離してはだめだよ」と伝えていました。
また、2歳児が歩きながら、壁やフェンス等を手で触りながら歩くと5歳児は「だめだよ」と知らせていました。しかし、「なぜ、だめだよ」と言われたか分からず「どうして?」と聞き返す2歳児に一生懸命「手が汚れるから」、「手が切れて怪我するかもしれない」と理解しやすい言葉を選び、考えて知らせる姿も見られました。30分弱の散歩の間、歩き慣れず転倒する2歳児を起こし「大丈夫?」と声を掛ける優しい思いやりに、いつもなら転倒し泣いてしまう2歳児も、その優しさに答えるかのように「うん」と笑顔を返していました。
こうした人に対する優しさや思いやりを、保育士が伝え知らせていくことも大切かと思いますが、こうして子どもから子どもへと伝えることで、相手に合わせた伝え方があることや、相手を思う気持ちが子ども同士の中で自然に育っていることを感じました