神奈川県厚木市岡田の岡田保育園は子どもの意欲と思いやりを育てます

社会福祉法人 愛慈会 岡田保育園


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岡田保育園園児の保護者より

1歳児みかんの皮剥き

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昨年11月、給食にみかんが出た際、自分で皮を剥ける子どもは少なく、1/2に切られた皮付きのみかんを前に、殆どの子どもが保育士に「やって」とみかんを差し出していました。中には、皮を剥いてもらう順番が待ちきれず、皮ごと食べようとする子どももいました。しかし、12月頃になると、一人で皮を剥けるようになった子どもが増え、その姿を見た他の子ども達も刺激を受け、『自分でやってみよう』と、意欲的に皮を剥き始めるようになりました。親指をみかんの皮と実の間に入れようとすると、どうしても果肉の部分に指が入ってしまい、果汁が溢れて出てしまうこともありましたが、それでも「自分で(やる)」と一生懸命に行なっていました。そうした子ども達の意欲に応じ、最初は皮を1/3ほど剥いた状態でみかんを渡し、その後、皮は剥かずに切り込みのみを入れるなど、一人一人の指先の発達に合わせ、段階を踏んで経験できるようにしていきました。すると、子ども達は直ぐに皮を剥くコツを掴み、今年の1月には、殆どの子どもがみかんの皮を自分で上手に剥けるようになりました。給食にみかんが出る度に、喜んで皮を剥き食べています。また、「自分でできた」という達成感から、子ども達は更なる段階への意欲を持ち、現在では菓子の袋を開けようとしたり、ヨーグルトの蓋を開けることにも挑戦しています。
 子ども達が食べることに対して喜びを感じながら意欲的に食事ができるよう、一人一人の子どもの発達に合った援助をし、これからも明るく楽しい雰囲気づくりを大切にしていきたいと思います。

0歳児室内遊び

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 0歳児の子ども達は、這い這いや伝い歩き、歩行など、今の発達段階に応じた移動手段で興味を持った場所へと移動し、見たり触れたりし、時には友達とふれあいながら様々な体験を積み重ね、心身共に成長しています。身体の発達に伴い、高い場所に興味を持ち、“登りたい”という意欲が芽生え始めました。そこで、保育室内に20cm程の高さの大きなマットを一つ用意し、子ども達の発達に応じた環境を設定しました。最初のうちは、四つ這いで登り、マットの上で遊ぶ最中、バランスを崩し滑り落ちそうになることもあり、保育士は必ず子ども達の傍に寄り添い、見守る必要がありました。その後、毎日遊びを繰り返すことで、次第に足腰や腕の力の入れ方が身に付き、バランスを取りながらマットの上で立つことを喜ぶようになりました。また、マットから降りる際は、四つ這いの体勢になり、足元から安定して降りることができるようにもなりました。
 マットを使った遊びに慣れてくると、“次のことに挑戦したい”という意欲が子ども達に芽生えてきました。そこで、マットの他、高さ30cmの台や滑り台を加え、室内の数か所で登り降りが楽しめるようにしました。歩行が安定している子どもは、台に軽く手を付くだけでスムーズに登れるようになり、その後、保育士に「ジャンプ(させて)」と伝え、両手を支えてもらいながら跳び上がるように降りることを喜んでいます。遊びを繰り返し経験する中で、自分の思うように身体を動かし、また、徐々に自分で身を守る方法を覚え、今では、子ども達が活発に遊ぶ姿を安心して見守ることができるようになりました。
 子ども達は、こうしたい、こうして欲しいといった要求があると、喃語(まだ言葉にならない段階の声)を発し、身振りや手振りを加えながら一生懸命に伝えようとしています。子ども達のサインに、「どの遊びがいいかな」、「これをやりたいのね」などと言葉を掛け、子どもの思いを丁寧に受け止めるようにしています。また、新たな成長が見られた時には「上手ね」、「嬉しいね」と喜びを共有し、子ども達が満足感を持ち、更なる成長・発達に繋がるような関わりを心掛けています

5歳児鉄棒

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 5歳児組の子ども達は鉄棒の逆上がりの練習を行なっています。朝の体操や運動遊びが終わるとすぐに、子ども達自ら鉄棒の前に並び、意欲的に取り組む姿が見られています。昨年度、逆上がりの練習を一生懸命行なう5歳児の子どもの姿を見て大きな影響を受け、「自分も鉄棒の逆上がりが出来るようになりたい」と憧れを抱くようになりました。練習を始めた当初は、腕や腹部・足に力が入らず、思うように体が持ち上がらず悔しがる姿も見られました。しかし、練習を重ねるごとに、「腕が伸びていたからだろうか」、「足が揃わなかったからだろうか」、「どうしたら足が上に上がるのか」と一人一人が自分の出来ない理由を考えるようになりました。また周囲の子ども達も、「腕に力を入れたら出来るよ」、「お腹にも力を入れた方がいいよ」などとアドバイスをしてくれ、積極的に楽しみながら、繰り返し逆上がりに挑戦する姿が見られました。前回よりも足が少し上がり、自分の力で出来るようになった時には喜び合い、一人一人が友達のその時の努力や喜びを共有していました。こうした毎日の経験の中で、子ども達は考える力が育ち、周囲の刺激を受け意欲を持ち臨んでいくようになりました。体力的にも腕や脚に力が付き、少しずつ逞しくなったように思えます。鉄棒の逆上がりが出来るようになってからも子ども達は、「今度は足がもっと上に上がるようにしよう」、「次は鉄棒を持つ手の位置を変えて(交差、互い違い)挑戦してみよう」などと一人一人が自信を持ち、自分なりの課題を持ち取り組んでいます。

避難訓練

 月1回実施している避難訓練、3月は地震が発生した後、火災も発生した状況を想定した訓練を行いました。
「地震発生」の放送が入ると、子ども達は机の下に身を隠したり、広く安全な場所に集まり揺れが収まるのを待ちました。揺れが収まった後、施設内より「火災発生」の放送が入ると、4歳、5歳児の子ども達は、煙を吸わないよう身を低くし、手や洋服などで鼻や口元を覆い、保育士の指示を聞き、速やかに避難することができました。
 園庭へ避難し人員確認をした後、3歳以上児は「身を守る訓練」を行いました。防災頭巾の使用の仕方を確認し、5歳児が子ども達の前に出て防災頭巾を被る実演をしました。また、担当保育士より「おかしも」の話がありました。「おかしも」とは、お=押さない、か=かけない(走らない)、し=喋らない、も=戻らない、という災害時の行動についての標語です。子ども達は真剣な表情で話を聞き、自分の知っていることを友達に伝えるなど、積極的に発言していました。
 いつ起こるかわからない自然災害に対し、職員も子どもも、いざという時に慌てず対応できるように、避難訓練を行なうことや、自分の身を自分で守る方法を知ることの大切さを伝えていきたいと思います。


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