みんなでげんきに運動会
表現遊びについては、運動会を迎える日まで3歳以上児は「音楽流して」と言い、『きょうりゅうダンス』、『どんぐりマン』、『かっぱ体操』を歌詞に合わせ、元気な掛け声と共に、友達同士で楽しそうに踊っていました。3歳以上児が園庭で踊っていると、1歳、2歳児も興味を示し、一緒に踊る姿が見られました。時には、年上の子どもが、1歳、2歳児組の保育室に行き、踊りを教えてくれることもありました。年下の子ども達は、お兄さんお姉さんに「次はこうだよ」、「手はこうするんだよ」などと優しく教えてもらい、嬉しそうに真似て踊っていました。当日は、3歳以上児組を中心に、3歳未満児組の子ども達も保護者と一緒に参加し、みんなで元気に踊ることを楽しんでいました。
3歳以上児が行った運動遊びでは、異年齢児の関わりが、たくさん見られました。友達や年下の子どもが巧技台に登れずに困っていると、それに気付いた他の子どもが「大丈夫」、「ここに足を掛けるんだよ」と教え、困っている子どもの体を支えて抱き上げ、手伝う姿が見られました。年下の子どもが「ありがとう」とお礼を言うと、年上の子どもは嬉しそうにしていました。運動遊びは、異年齢グループ『しゅりけん』、『さすけ』、『さくら』、『なると』に分かれて行いました。運動会当日も、年上の子どもが、優しく年下の子どもの手を取り支えたり、慎重に行う年下の子どもを温かく傍で待つなど、相手を思いやる姿がみられました。一人一人の子どもが、自分のできること、やってみたいことに挑戦し、子ども同士協力し合いながら行っていました。
各組の親子競技は、年齢に合ったスキンシップを取り入れました。保護者に「抱っこ」や「おんぶ」をしてもらう、一緒に踊る、また、親子で協力し進めていくなどし、子ども達は保護者との楽しい時間を過ごしたようです。
プログラム最後の競技は、5歳児組の親子と職員による紅白リレーです。「がんばれ」の声援の中、子どもも大人も精一杯の力を出して走り、バトンをゴールまで繋げていきます。同じ目的に向かってみんなで取り組み、会場一帯がひとつになりました。最後は感動の渦の中、両チームに盛大な拍手が送られました。
当園では、子ども自ら環境(運動会)に関わろうとする自発性や意欲を大切にしています。保護者の方に、子どものありのままの姿、一人一人の成長を見てもらえるよう、2年前よりプログラム内容を変更し、子どもが主体的に参加できるようにしました。当日は、保護者の方々の温かい眼差しの中、一人一人の子どもが様々なことに挑戦し、元気いっぱいの姿を見せてくれました。これからも、楽しんで身体を動かすことや、異年齢児の関わりを大切にしていきたいと思います